Photoshop(以下:PS)を使うと複数の写真を合成してパノラマ写真を作ることが出来ます。
今回はその方法と撮影時の注意点をまとめてみました。
まずは撮影時の注意点から
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Mモードで露出を固定する
パノラマ合成は複数枚の写真を合成して作るわけですが、その写真の露出がそれぞれバラバラだときれいに合成されない場合があります。
ある程度は自動でPSが補正してくれるのですが、極端に露出がずれてしまうときれいに合成されない場合があります。
そこでマニュアルモード(Mモード)で絞り値・シャッタースピード・ISOを固定します。
適正な露出は撮影環境によって異なりますが、多少アンダー目に撮影したほうが白飛びが抑えられるので良いでしょう。
絞りはなるべくパンフォーカスにしたいのでF8~11くらいにしてISOを100に設定、
その状態で手ブレしない程度のシャッタースピード(APS-Cのカメラで18mmレンズなら1/100あればまずブレることはないと思います。)
に設定して撮影してみて明るすぎるようならシャッタースピードを早くしてみて下さい。
暗い場合はISOを上げてみて下さい。
ISOは上げすぎるとノイズが出るのでカメラにもよりますが1600くらいまで上げても暗いようなら、シャッタースピードを少し遅くするか、
F値を下げてみてくださ。 -
ホワイトバランスを固定する。
露出と同じく撮影中に変わってしまうと後の合成作業が難しくなるので、ホワイトバランスも固定しておきます。
ホワイトバランスは天候・環境に合わせてオート以外の「太陽光」「曇り」「蛍光灯」などに設定しておきましょう。 -
写真と写真の重なりを作る。
パノラマ合成は隣り合った写真の重なる部分を自動で判断して合成します。
また、重なり部分をマスクして写真と写真がきれいにつながるように処理します。
その為「重なり」部分が少ないときれいに処理されない場合があります。
撮影時は隣り合う写真の「重なり」を意識して撮影しましょう。
Photoshpでの合成手順
まずはファイルメニューから「自動処理」>「Photomerge」を選択します。
「Photomerge」はパノラマ画像を自動で合成してくれる機能です。
「Photomerge」ダイアログの「参照」ボタンから上記で撮影した写真を必要な枚数選択します。
※予め使用する画像を1つのファルダにまとめてある場合「使用」から「フォルダー」を選択してフォルダ単位で選択することも可能です。
「画像を合成」にチェックが入っていることを確認
必要に応じて「周辺光量補正」と「歪曲収差の補正」にチェックをいてて下さい。
ちなみに今回の画像に関しては「周辺光量補正」にのみチェックを入れました。
・画像を合成
画像に自動的にマスクを作ってつなぎ目の目立たないパノラマ画像に合成してくれます。
チェックを入れてない場合はマスクがない状態の画像を並べたデータが作成されます。
・周辺光量補正
カメラの設定やレンズによっては写真の四隅が暗くなることがあります。
これを自動で補正してから合成してくれます。
・歪曲収差の補正
レンズの歪みを補正してから合成してくれます。
・レイアウトに関してはいくつかありますが基本的には「自動設定」で問題ないと思います。
設定画完了したら「OK」ボタンを押して下さい。
あとは自動的に画像の合成処理が開始されます。
処理が完了すると下記のような画像が出力されます。
レイヤを見てみると上記で選択した画像がレイヤよして並べられ、各画像にマスクが設定されているのがわかるかと思います。
この時点で画像同士のつなぎ目が目立つ場合は個別にマスクの調整をするなどしてつなぎ目を調整していきます。
調整が完了したら画像の必要な部分のみトリミングしてパノラマ画像の完成です!!