前回PSB形式に関してちょっと調べたのですが、
そのついでに他の画像形式に関しても少し調べたので簡単にですがまとめてみました。
BMP
.bmp
Windows標準の画像形式
RGBともに8ビット(256色)で約1670万色まで扱えます。
非可逆圧縮はしないので画像が劣化しませんが容量は大きめです。
最近はあまり使わない様な気がしますがどうなんでしょう?
JPEG
.jpeg/.jpg
おそらく一番良く使われている形式だと思います。
ビットマップと同じくRGBともに8ビット(256色)で約1670万色まで扱えます。
web用の画像として使われていたり、スマホやデジカメで撮った写真も大抵この形式で保存されます。
非可逆圧縮で画像が多少劣化しますがファイル容量が軽く扱いやすいです。
注意したいのは非可逆圧縮なので編集・保存を繰り返すたびに画像が劣化していくことです。
編集用のファイルはPSDなどで保存して、JPEGは写真の最終出力として使いましょう。
GIF
.gif
これもWeb上でよく使われています。
色数が256色以下しか扱えませんがその代わりファイル容量がものすごく軽いです。
透明色が扱えるので画像の一部を透過して背景を表示することも出来ます。
また、複数の画像を一つのファイルに収めてアニメション表示させることが出来るのも大きな特徴です。
最近では映像の一コマをGIFファイルに変換した「面白GIF動画」を集めたサイトなんかもありますね。
色数が256色と少ないので写真用の保存には向きません。
PNG
.png
GIFに特許問題が有ったために、GIFの代わりとして開発された画像形式です。
GIFとは違いRGB各8bitやRGB各16bitにも対応しています。
可逆圧縮で画像の劣化なく保存できます。
(圧縮率が高めで容量は軽くなりますが、保存に少し時間がかかります。)
また、アルファチャンネルを持つことが出来るので透過にも対応しています。
PNG自体はGIFの様にアニメーション機能はないですが、APNG形式などのPNGの拡張形式でアニメーションを扱うことが出来ます。
PSD
.psd
フォトショップの標準保存形式
フォトショップの全機能をサポートしています。
フォトショップで編集したものは一旦この形式で保存しておけばまず間違いないです。
必要に応じてPSDファイルから別形式のファイルに書き出すようにしましょう。
PSB
.psb
縦横300,000ピクセルまでの画像を扱うことのできるフォトショップのファイル形式。
扱える画像サイズ以外はPSDとほぼおなじようです。
パノラマ画像を作るとかなりのピクセル数になる場合があります。
その場合PSDでは保存できないのでこのPSBで保存することになります。
TIFF
.tiff/.tif
昔はデジカメの保存形式としてJPEG(非可逆)とこのTIFF(可逆)を選べるものが多かった気がします。
最近はTIFFに変わってRAW形式での保存が主流でカメラの保存形式としてはあまり見なくなりました。
PNGと同様にRGB各8bitやRGB各16bitにも対応しています。
また、レイヤを保持したまま保存することが出来ます。
(当然レイヤを保持するとファイル容量は大きくなります。)
Camera RAW
.DNG/.NEF(ニコン)/.CR2(キヤノン)/.ARW(ソニー)/.ORF(オリンパス)/.RAF(フジ)/.RW2(パナ)・・・
デジタルカメラで撮影された未現像のデータを保存する形式です。
一口にRAWと言ってもメーカなどによって様々な形式が存在します。
上記に上げた拡張子の中で「.DNG」がAdobeが一般公開している統一を進めているcamera Raw形式です。
それ以外は各社バラバラでLightRoomなどの対応ソフトか各社の純正現像ソフトを使ってしか開けません。
TGA
.TGA
映像・CG関係ではよく使われている形式です。
RGB各8bit約1670万色まで扱えます。
また、アルファチャンネルも保持することが出来ます。
HDR
.hdr
もともと Radiance(ラディエンス)と言うライティングのシュミレーションソフトのレンダリングエンジンで使用されていたファイルフォーマットです。
最近でも3DCGで画像から照明を再現するイメージベースドライティングに用いられくことがあります。
RGB各32bitの浮動小数点で保存可能なので広いダイナミックレンジを持った画像を破綻なく保存することが出来るのが特徴です。
OpenEXR
.exr
スターウォーズのVFXでおなじみILM(インダストリアル・ライト&マジック)が開発したHDRIに対応したファイル形式です。
上記のHDR形式と似ていますが、こちらはRGB各32bitだけでなく半分のRGB各16bitのファイルも扱うことが出来ます。
映像・CG関係ではよく使われている形式です。
AI
.ai
Adobeのベクター画像作成ソフトIllustrator標準の保存形式です。
EPS
.eps
ベクトル画像とビットマップ画像の両方を扱えれファイル形式です。
印刷入稿用のファイルとしてよく使われています。
自分はIllustratorからPhotoshopにデータを持ってく時に使うくらいしか知りません。
これ以外にもまだまだ画像形式はありますが、キリがないのでこのくらいで終わりにします。