皆さん、レンズに「保護フィルター」つけていますか?
私は今までなんの迷いもなく付けていました。
レンズを買うときに必ず保護フィルターを一緒に購入して、
開封後すぐに装着、その後は基本的に外すことはありません。
レンズに直接汚れがつくのは嫌ですし、もし落下させたり何かにぶつけた時に
フィルター”あり”と”なし”だとダメージの受け方が違います。
実際にレンズを落下させてしまったことがありましたが、
保護フィルターが割れただけでレンズ自体は無事でした。
そんな経験から、私はレンズを購入したらすぐに保護フィルターを付けて
その後はそのままつけっぱなしで使用してきました。
ただ、この「保護フィルター」つけていれば当然ですが多少なり画質が落ちてしまします。
今までは保護フィルターによる画質の低下はあまり気にしていませんでしたが、
たまたま保護フィルターを外したまま写真を撮ったところ「いつもより解像感がいい」ように感じました。
その時は保護フィルターのアリとナシを撮り比べたわけではなかったのであくまで
「いつもよりいいように感じた」だけでしたが「保護フィルターによる画質低下は結構大きいのでは?」
という疑問が湧いてきました(今更ですが・・・)。
そこで手持ちのレンズの保護フィルターありとなしを比べてみることにしました。
保護フィルターを付けた場合のメリットとデメリットは?
なんの疑いもなく付けていた保護フィルターですが、
そもそも保護フィルターがあることによるメリットとデメリットは何なのか整理してみます。
メリット
保護フィルターの最大の役割はレンズ(レンズの前玉)を汚れや傷から保護することです。
レンズを使用していれば必ず汚れる可能性があります。
どんなに丁寧に扱ったとしても、外側にむき出しのレンズの前面(前玉)は常に汚れやすい状況にあります。
![](http://utukashipekopia.net/wp-content/uploads/2018/06/DSC_7182-1024x680.jpg)
特に屋外の撮影では土ホコリや水滴などがレンズ前面についてしまうことはよくあります。
汚れがついてしまった場合ブロワーで吹き飛ばすか専用のクロスで拭き取りますが、
拭き方が悪ければレンズを傷つけてしまう場合もあります。
また、頑固な汚れでなかなか落ちないこともあるかもしれません。
そんなときに保護フィルターをつけていれば、
たとえ傷ついたり汚れが落ちなかったとしてもフィルター自体を変えてしまえば問題ありません。
また、レンズを落下させてしまったりなにかにぶつけてしまった場合、
保護フィルターなしだとレンズ前玉に直接傷がついてしまいますが、
保護フィルターを付けていた場合保護フィルターの破損でけで済む可能性があります。
このように保護フィルターをつけるメリットは名前の通り、
もしものときにレンズの前玉を保護できることにあります。
要するにレンズ前玉の”保険”のようなものです。
デメリット
一方、付けた場合のデメリットはというと、一つは今回の検証する「画質の低下」です。
もう一つデメリットを上げるとすれば別なフィルター(NDフィルターやPLフィルターなど)
を使用する際に邪魔になることでしょうか?
保護フィルターを付けた上に別なフィルターをつけると、さらなる画質低下を招いてしまいます。
また。保護フィルター分の厚さが加算されるため、ケラレが出てしまう可能性が高くなります。
そのため、別なフィルターを付ける場合は保護フィルターを一度外してから
使用する方がいいんですが少し手間が増えてしまします。
つけるか付けないかの判断基準はやはり画質の低下
別フィルターを使用する際の手間は仕方ないとしても、
画質が著しく低下するのであれば保護フィルターを付けないという選択肢も考えなければなりません。
また、画質の低下に関しては保護フィルターの「質」も大きく関わってくると思いますので、
高価なフィルターに変えるというのも一つの選択しかもしれません。
逆に画質の低下がそれほど大きくないのであらば、
もしもの時の保険として付けていたほうが安心感がありますし、
別フィルターを使う機会もそう多いわけではないので
今後も保護フィルターは付けたままにしたいと思います。
実際に保護フィルター有りと無しを撮り比べてみた。
シグマ 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
まずはシグマの「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」であり、なしを撮り比べてみました。
フィルターは「MARUMI カメラ用 フィルター DHGスーパーレンズプロテクト 72mm」
保護フィルターあり
保護フィルターなし
ニコン AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
続いてニコンの「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」です。
装着している不保護フィルターは「Kenko 58mm レンズフィルター PRO1D プロテクター 58mm」
保護フィルターあり
保護フィルターなし
タムロン SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
続いてタムロンの「SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model272EN II)」です。
装着している不保護フィルターは「HAKUBA ワイドMCレンズガードフィルター 55mm」
保護フィルターあり
保護フィルターなし
シグマ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
最後にシグマの「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary」です。
フィルターは「MARUMI カメラ用 フィルター DHGスーパーレンズプロテクト 95mm」
保護フィルターあり
保護フィルターなし
結果は・・・
今回テストしてみた結果を見て、私個人としては「画質の低下は感じられない」という結論に至りました。
ほんの僅かですが保護フィルターを付けた際に光量が低下しているものもアリましたがほとんど誤差の範囲。
解像感に関しては並べてみても私の目では違いはわかりませんでした。
まとめ
結果として保護フィルターの有る無しで画質の低下はほぼないと考えて良さそうです。
もちろん、レンズやフィルター種類によっては違いが出てくる場合もあるかもしれません。
特に質の悪い格安の保護フィルターでは違いが顕著に出てくるかもしれません。
少なくとも今回テストしてみたレンズと保護フィルターの組み合わせでは、大きな画質低下は見られませんでした。
この結果から今後も保護フィルターを付けたままレンズを使用していこうと思います。
ただ、今回は「画質(解像感)の低下」という部分だけのテストでしたので、
もしかするとゴーストやフレアの発生などで違いが出てくるかもしれません。
また、機会があればテストしてみたいと思います。