シグマの超望遠レンズ「SIGMA Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM」を
1ヶ月ほど使用してみたので 感想を書いていきたいと思います。
今回はあくまで使ってみた感想です。
画質などの性能面の話はまた機会があるときに。
やっぱり重い
まず最初に気になったのはズバリ重さです。
お店で試し撮りさせてもらった時はそれほど重さは気にならず、
「これなら手持ちの撮影も問題ないかな」程度に思っていましたが、
実際にフィールドを歩き回りながら手持ちで撮影してるとやっぱり重いし結構疲れます。
初日はカメラ側のストラップで首からぶら下げていたため、
マウントへの負担が気になりずっとレンズを手で支えていたせいか手首が痛くなりました。
2回目以降は三脚座にストラップを付けて持ち方もだいぶ慣れてきて腕への負担はかなりヘリました。
腕への負担は減ったんですが、ストラップを首からぶら下げていたせいで今度は首が痛くなりました。
レンズとカメラで3Kgほどあるので首かけるとかなり負担が大きいです。
首にかけるより肩からたすき掛けのようにかけたほうが負担が少なく、かつ撮影もしやすいようです。
撮影自体も初のうちはレンズの重さでうまく構えられずブレブレの写真が量産されました、
しばらく使ってるうちに大分慣れてきてブレブレの写真は少なくなってきました。
ストラップ無しはやはり不安
上でも書きましたが、初日は三脚座のストラップは付けずカメラ側のストラップで首からぶら下げて撮影していましたが、
レンズ自体がかなり重いのでマウントへの負担がすごく気になりました(多分大丈夫なんでしょうけど・・・)。
それと、カメラ側のストラップで首からぶら下げるとバランスが悪いため歩きづらく、
結局三脚座をとってのように掴んで持って移動する形になりました。
2回目以降は三脚座にストラップを付けて首からぶら下げて撮影しましたが、
上記でも書いた通り首にかなり負担がかかるので、肩からたすき掛けのようにして持ち運びました。
こちらのほうがバランスが良く移動も楽で、カメラを構えるときもすばやく構えられます。
やはり三脚座のストラップは有ったほうが良いですね。
ちなみに、三脚座にストラップを付けるとカメラ側のストラップがじゃまになるので、
カメラ側のストラップを外してハクバのハンドストラップに変更して使用しています。
一脚はなれが必要
レンズが重いので一脚を付けて撮影もしてみました。
やっぱり一脚を付けると絵は安定します(当たり前!)。
しかし・・・一脚の扱いになれていないせいも有ると思いますが、
すばやく被写体を捉えることが出来ず撮影チャンスを逃すことが多々有りました。
絵の安定を求めるのであっれば一脚も良いのでしょうが、小さい鳥は中々一箇所にとどまってくれず動きも素早いので、
一脚なしの方が機動性がよくチャンスを逃しにくいようです。
被写体が小さいとピント合わせが難しい
AFのスピード自体はそれほど遅くは感じません。
ただ、小さい被写体の場合は微妙にピントを外すことがよくあります。
これはレンズの問題では無くカメラのAFポイントよりピントを合わせたい場所が小さいこととが原因だと思います。
また、前後に枝被りなど障害物がある場合そちらにピントが持っていかれてしまうことがよく有りました。
この辺はフォーカスリミッターをうまく使い分けるなどして避けるしか無いと思います。
それと、被写体との距離がある場合はAFの精度が落ちる気がします。
もしかしたらAFの精度がおちるというよりも大気の影響でボケてるだけかもしれませんが。
ピントが合うとキリキリ描写
ピントがしっかり合えばシグマらしいキリキリとした描写で映してくれます。
描写としては期待通りで大満足です。
望遠端で被写体をファインダーに収めるのは結構難しい
望遠端で小さな被写体をファインダーに収めるのは結構難しいです。
鳥を目視で確認してカメラを構えてファインダーを覗き込むんですが中々被写体をファインダー内に捉えることが出来ず、
一旦ファインダーから目を離してもう一度目視で確認、カメラを構え直してファインダーを覗いてなんとか被写体を捉える・・・というようなことが何度も有りました。
多分いきなり望遠端で捉えようとせず、一旦広角で捉えてからズームするほうが小さな被写体は捉えやすいのかもしれません。
1.4倍テレコンは明るい場所なら結構使える
今回は1.4倍のテレコンがセットになったものを購入したのでテレコンの使用感も少し書いてみます。
1.4倍のテレコンをつけると焦点距離が210-840mmになり、F値はF7-9になります。
カメラがF8のAFに対応している場合はAFが効きますが、未対応の場合はAFが効かなくなります。
私が使用しているNIKON D7100は中央1点がF8対応のためAFが使用できました。
AFに関しては明るさがしっかり確保できる場合は遅くなりますが一応使えます。
曇っていたり林の中で光があまり届かない場所だとAFがかなり迷ってうまくピントが合わない場合がよくあります。
また、F値が上がるのでシャッタースピードの確保も難しくなります。
そのため、明るさが確保しづらい状況では使用は少し厳しいかもしれません。
それと、焦点距離が840mmともなると600mmの時より更に被写体を捉えるのが困難になります。
わかりやすい場所に止まってくれている鳥だったら大丈夫ですが、
ごちゃごちゃした木の枝に止まっていると840mmのままではファインダー内に収めるのは相当難しいです。
600mmは超楽しい!!!
600mmという焦点距離は想像していたよりめちゃくちゃ楽しいです!!
バードウォッチングを始めてから超望遠レンズを買おうかしばらく迷っていましたが、「迷っていた時間がもったいなかったな」と今では思います。
今までは18-300mmの高倍率ズームで鳥を観察していましたが、600mmにすると全然見える世界が違ってきます。
とにかく小さな鳥でも目の前にいるかのように近くに来てくれます。
とにかく楽しくて今では毎週末のように探鳥にでかています。
まとめ
というわけで、個人的な感想をタラタラと書いてきたんでうが、このレンズは
これから鳥撮りを始めようとしている方には超オススメのレンズだと思います。
もちろんもっと画質に拘りたいとか、600mmじゃ足りないとなれば仕方ありませんが、
そのようなレンズは当然値段がグッと上がってきます。
「SIGMA 150-600mm C」は値段と性能のバランスの取れたいいレンズだと思います。
ほんとにこのレンズを買ってから、バードウォッチング(鳥撮り)がめちゃくちゃ楽しくてどっぷりハマってしまいました。
しばらくはこの熱は冷めなそうです。
あと、このレンズは別売りのUSBドックを使うとAFや手ぶれ補正の効き具合やフォーカスリミットの調整、
AF位置の微調整などいろいろカスタマイズができるらしいのでそのうち試してみたいです。
USBドックをまだ購入していないので購入次第AFのスピードや手ブレ補正などの効きがどのくらい変わるか試してみたいです。